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- 2021.12.24
- 新入社員
ハイブリッド勤務下での新入社員育成
「リモートワーク × オフィスワーク 」のハイブリッド勤務が多くの企業で定着しました。一方、ハイブリッドに適応できずマイナス影響が生じているテーマもあります。それは、多くの企業が実施する「新入社員のOJT」です。本ページでは、リモートワークがOJTに与える影響と弊社が開発した「OJT支援キット」をご紹介します。
※OJT支援キットは、「リモワ特性診断」の利用を前提しております。同診断を社内研修で活用いただけるように、OJT支援キットを開発しました。いずれも無料で提供しておりますので、リモワ特性診断の特設ページよりお申込みください。
リモートワークがOJTに与えるマイナス影響
従来のOJTには「指導する者と指導を受ける者が同じ場所で働く」という暗黙の前提がありました。しかし、リモートワークという新しい働き方はこの前提を覆しました。コロナ禍に見舞われたこの1年半、人事のもとに「リモートでコミュニケーションをとりづらくなり、OJTが難しくなった」という多くの声が寄せられ続けています。この声は次のように分類できます。
指導に必要な「本人情報」が減少する
- 対話時間の減少⇒人物像を知ることが難しい (例:性格、価値観、興味関心)
- 観察時間の減少⇒現状を知ることが難しい (例:心身の状態、能力のレベル)
指導の機会や時間が減少する
- 問題行動を、その場で指摘することが難しい (とくに在宅ワーク時)
- 長い時間をかけて、きめこまかな指導をすることが難しい など
これからのOJT
最近は出社勤務の比率が上がった会社も出てきましたが、「同じ場所で働く時間が減少する」ことは依然変わりません。そこで、このハイブリッド勤務下でのOJTを進化させる一助として、OJT支援キットを開発しました。単純に「減ったコミュニケーションを増やす」のではなく、新たに「何を目的に、どのような内容を、どのようなアプローチでコミュニケーションするのか」を考えることが鍵を握ります。
ハイブリッド勤務下で必要なOJTのポイント
- 新入社員の「自分で育つ力」を育てる
- 新入社員に協力をさせる
- 新入社員育成の「チーム」を組成する
※各項目の詳細はご提供資料に記載されております。
OJT支援キット
新入社員のOJT担当者向けに社内施策で使用できるツールがほしいという人事ご担当者の声を受け、前述ポイントを踏まえて「OJT支援キット」を開発しました。
【ツール】
- 《新入社員用》成長支援ハンドブック
- 《新入社員用》自己情報の提供シート集
- 《指導社員用》OJT担当者用シート集
ツール1.新入社員のための成長支援ハンドブック
新入社員の「自分で育つ力」を強化するツール。OJTの原則は、「育ててもらう」ではなく、「成長を支援してもらう」ことです。つまり、新入社員の自律的な成長が前提にあり、自律的な成長には「経験」を通じ、「経験」とどう向き合うかが影響します。本ハンドブックでは、以下の「成長サイクル・モデル」の考え方をベースに必要な意識や能力を新入社員が自ら考えていきます。
ツール2.自己情報の提供シート集
※リモワ特性診断を使用するパートがあります
新入社員が「自ら情報を提供していく」ことがハイブリッド勤務のOJTには必要です。本ツールでは、自身の成長につながる情報(性格特性、スキル状況、業務で指導された点/失敗した点、など)を自ら提示していきます。
新入社員にとっては、指導者との限られた時間のコミュニケーションでも、自身のことをより理解してもらえ、指導者にとっては「新入社員が何をしているか、わからない」といった声を減らし、新入社員の成長につながる機会を増やすツールです。
ツール3.OJT担当者用シート集
指導者が新入社員の評価や、新入社員とフォロー面談を行う際に、有用なツールです。「自己情報の提供シート集」に記載された情報を基に、強化していく意識やスキルを決めていきます。また、今後起こり得る問題やこれまでの指導された点/失敗した点を整理し、定期面談で振り返るシートもあります。
新入社員育成を一緒に行うチームメンバーとの役割分担シートなどもあり、指導者の状況に応じて、様々な使い方が可能です。指導者にとっては、「何を指導したら良いかわからない」「定期面談で何を話したら良いかわからない」といった声を減らし、円滑な新入社員育成につながります。
OJT支援キットは、「リモワ特性診断」の利用を前提しております。いずれも無料で提供しておりますので、リモワ特性診断の特設ページよりお申込みください。
リモワ特性診断とは、リモートワーク時代の新入社員に向けた「これからの働き方診断」です。社会にリモートワークが普及する中で、新入社員の成長を支援するツールとしてウィル・シードが開発し、無償で提供しています。