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- 2019.10.15
- 学校教育
スタッフ日記|自ら飛び込んだ収穫
都立高校生を対象とした起業家教育プログラム『起業・創業ラボ』が実施されました。
関わったウィル・シードスタッフが得た『学びや気づき』をスタッフ日記としてご紹介します。
『起業創業ラボ』とは、起業・創業学習を通して起業・創業への関心を高め、都立高校生等の起業家精神を醸成するとともに、新しい価値を創り出す力を育成するための取り組みです。取り組みに共感し手を挙げたウィル・シードスタッフが、高校生のメンターとしてグループワークに参画し一夏を共にしました。
活動の詳細は、【東京都の教育内容ページ】に随時掲載される予定です。
今回の日記執筆は、コーポレートスタッフの谷垣恵理香。
自ら飛び込んだ収穫
飛び込んでみることからスタートする
ある日、全社員に「部署横断型の『起業創業ラボ』プロジェクトを発足し、有志でメンバーを募る」との発表がありました。総務や労務等を担うコーポレートスタッフである私は、一人ひとりの社員と関わる機会は他の社員より多いので、普段からウィル・シードを知る機会は多いとも言えますが、一方で、それぞれの社員が各部署においてどのようなプロジェクトを遂行しているのかということを知る機会はありませんでした。
私は自分が当事者にならないとわからない感覚や見える世界があると感じており、今回のプロジェクトは「私自身が当事者となってウィル・シードを知る良い機会」だと捉え、手を挙げ参加しました。
ひょんなことから「場」づくりの中心に
プロジェクトには運営本部・学生メンター・事務局という役割がありました。私は社内で、参加する生徒等とやり取りをする事務局でしたが、ひょんなことから今は運営本部も兼任しています。
私が兼任するようになったきっかけは、運営本部の中心メンバーが社内選抜の海外インターンシップ派遣者に選ばれたことです。その人は私と同じ部署の先輩で、事務局も担っていたことから、普段より情報共有のできていた私がインターン期間の代替として参加することになりました。
事務局の仕事は「社内での調整・事務」が中心でコーポレートスタッフと似ている役割でしたが、運営本部は「場」づくりの中心を担い、そして実際に「場」にも行く役割もありました。ウィル・シードが日常的に提供している研修やワークショップが遂行されていく過程と、実際にその場に立ち会う機会が初めてであった私にとっては、一つひとつが新しい体験で、「場」づくりに入り込んでいくことを楽しんでいる自分がいました。
運営からさらに「場」に入る
またある時、代替でメンターとして参加する機会がやってきました。実際に「場」に入り込むことができた経験です。グループワークに取り組む回だったのですが、参加者はそれぞれ一生懸命に取り組んでいるがゆえに、ファシリテーターのアナウンスが聞き漏れてしまうことがありました。
こういう場面は、意外と運営側に立っていると見えてこないものです。「えっ、次何をすればよいの」とぼそっとつぶやいたり、ハテナ顔をしていたり、メンターだからこそ、フォローの必要性に気づく場があります。
またディスカッションの場面では、じっくり考えこんでから自分なりの考えを出す人、ポンポンと自分の考えを書き出す人など、それぞれに自分の考えるスタイルがあります。それを理解していても、ついつい考えこんでいる人に対して道筋を見せてあげたい気持ちが生まれてしまう。そこをぐっと堪えて待ちながらも、グループとして一歩進んで、一つのものを作り上げられるよう「場」をつくっていくメンターの難しさを体感として知ることができました。
そして、ウィル・シードという「場」をつくる
これまでは、無意識に自分の役割を限定しようとしている自分がいましたが、今回の体験は自ら飛び込んでみたり、自分で作った境界線をぼやかしてみたりすることで、当事者として多くの発見を得ることが出来るのだと気づかせてくれました。
こうして振り返ってみている今でも、どうすればより良くなるのか、自分はどうしたいのか考え、気づきを得ていく繰り返しで、コーポレートスタッフとしての自分ができること、やりたいことが広がっていくように思えます。私の中にこの小さな変化が生まれたことが、今回のプロジェクトに参加した大きな収穫です。
当事者として得た気づきは本プロジェクトだけでなく、ウィル・シードという「場」に活かしていきたい、そう思っています。「場」をつくるサービスを提供している社員であるのは私も同じで、当事者であるわけです。これからは“社員”という当事者として、ウィル・シードという「場」をつくっていきたいと思います。
【起業創業ラボ 集中型メニュー】
オリエンテーション
DAY1:未来に起こることを想像する
DAY2:現在のビジネス・業界情報を調べる
DAY3:インタビュー/リサーチをする
DAY4:ビジネスチャンスを発見する
最終発表会