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- 2019.10.09
- 学校教育
スタッフ日記|手探り状態の中で学んだこと
都立高校生を対象とした起業家教育プログラム『起業・創業ラボ』が実施されました。
関わったウィル・シードスタッフが得た『学びや気づき』をスタッフ日記としてご紹介します。
『起業創業ラボ』とは、起業・創業学習を通して起業・創業への関心を高め、都立高校生等の起業家精神を醸成するとともに、新しい価値を創り出す力を育成するための取り組みです。取り組みに共感し手を挙げたウィル・シードスタッフが、高校生のメンターとしてグループワークに参画し一夏を共にしました。
活動の詳細は、【東京都の教育内容ページ】に随時掲載される予定です。
今回の日記執筆は、新入社員の金谷未来。
手探り状態の中で学んだこと
起業創業ラボの運営を今年度の新入社員5人に任せてもらえることとなり、私は会場担当として必要な資材の準備や会場設備の活用などの、当日の運営を担うこととなりました。
プロジェクトが始まったのは入社して1か月の頃。何から手をつけたらよいのか全く分からず、まずは同じ部署の先輩にその状態を相談することから始め、それからは様々な経験のある人を巻き込んでヒントを得ることで一歩ずつ前進していきました。
具体的には、過去の類似事例からヒントを得たり、社内リソースをどう活用できるのかを知る、ということです。例えば、資材の準備にはどのようなパターンがあるかという切り口からヒアリングし、起業創業ラボの実施にはどの要素を応用することができるのかを相談しながら考えていきました。
この過程の中で感じたのは「仕事に正解はない」ということです。それまで所属部署で先輩から依頼される業務は、分からなければやり方を聞くことができたり、そもそも社内でルール化されているものもあり、それに従えば問題なく業務を進めることができていました。
しかし、起業創業ラボは全員が初の取り組みであるという点に明確な違いがあり、ルールにただ従うのではなく、柔軟に考えて判断することを迫られました。そのため、起業創業ラボの準備の仕組みを自分で作らなければならず、目的に対して最適なやり方を自分で考え試してみることを繰り返しました。その中で、どの仕事でもやり方は1つではないということに気づかされ、また、目的から仕事を捉えるということも鍛えられました。
また、起業創業ラボは、ファシリテーター、メンター、運営担当者、主催者、会場の方など関係者が多い中で、会場担当の業務は後工程に位置していました。だからこそ感じた難しさがあります。
例えば、前工程の業務の進捗を把握できず、担当業務が思うように進められない時がありました。というのも、業務フローにたくさんの工程があり、進捗状況を確認する上で、各担当者の認識のズレがあったり、確認をとるべき相手が分からないということもありました。特に、私はまだ自分の持つ複数業務の段取りをうまく立てる力がなかったので、実施が近づくたびに漠然とした不安を抱えながら業務に取り組んでいました。
一方で、この経験をしたからこそ学べたことがあります。周りに必要な情報を取りに行くことや、前工程の予定で確実なものと不確実なものを分けて考え段取りを立てる、といったスキルもその1つです。
また、後工程に立つと、前工程の状況によって段取りが立てられず他業務に影響が出たり、気持ちとしても不安や焦りを感じるということは、後工程に立ったからこそ強く感じたものなので、今後、前工程に立つ時には、影響範囲を意識して後工程にいる人にも働きかけをする意識ができると思います。
入社から半年が経ち、現在は案件の設計・運営の担当者としてより大きな責任を持っていますが、起業創業ラボで、一担当者として当日の実施に責任を持つという経験を早くから積んだことは、私にとって一つの成功体験となりました。まだまだ未熟なところばかりではありますが、この経験が今の仕事への自信にも繋がっています。
【起業創業ラボ 集中型メニュー】
オリエンテーション
DAY1:未来に起こることを想像する
DAY2:現在のビジネス・業界情報を調べる
DAY3:インタビュー/リサーチをする
DAY4:ビジネスチャンスを発見する
最終発表会